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金融版天安門事件

今回の株式市場崩壊危機は人為的な不始末だったようだ。買うから上がる上がるから買うの宴の後、自然体で崩壊するバブル破裂ではないようだ。
中国では今回の株価急落をきっかけに、投資家との対話を担う「超監督機関」の創設を求める声が高まっている。中央銀行や中国証券監督管理委員会(CSRC)など既存の規制当局の対応が統一性を欠き、投資家の間で先行き不透明感が高まったことが市場の急落につながった。 
CSRCはよりによって上半期末を控えてキャッシュの需要が高まる6月に信用取引規制を導入し、市場の過熱を抑制するため多数の新規株式公開(IPO)を承認した。同時に中央銀行は公開市場操作を通じて短期の資金供給を停止し、期限を迎えた銀行向け融資の一部を延長しなかった。こうした明らかに一貫性を欠いた対策が不安をあおり、株式市場の急落につながった。
「粗忽者という汚名を払しょくするには、1つの中央銀行と3つの証券監督関連の委員会を統括する超監督機関を設置するしかない」。超監督機関の設置の議論は何年も前から俎上に上っているが、政府に実行の意欲はうかがえない。中国で最初に「国家レベルの金融安定委員会」の構想が浮上したのは世界金融危機後だが、計画はうやむやになってしまった。
今回は「特に店頭での借り入れを通じた信用取引の解約が株価急落の主因で、過剰なIPOが投資家の不安をあおった」。
中国の銀行幹部は、CSRCの一般職員の間では幹部が株式市場をコントロールできると考え、声明発表でかえって混乱を招いたことへの不満の声も出ていると。 「こうした動きすべてが、政策当局者は混乱状態という見方を裏付けている」。

今回の株式市場急落は、中銀による予想外の引き締めで流動性危機が発生した2013年の状況と類似している。このときは短期金融市場で金利が一時30%にまで上昇し、国内外の市場が混乱した。両方の危機に共通するのは「室で判断を下す官僚主義」と「市場急変への準備不足」が重なった点だ。
しかし流動性ひっ迫で打撃を受けるのは企業と短期の資金需要に限定されるが、株式市場の急落は約1億人の個人投資家に影響が及び、政治の安定を土台とする中国で長期にわたる巨大なリスクを生む。
今回はギリシャ危機が併発しているだけに、中国が国内と国外の両方での打撃を避けようとするならば素早い軌道修正がより強く求められている。


中国の暴落もすさまじいが、政策発動もすさまじい。と
いうか、ありとあらゆると言うかめちゃくちゃやんッて感じ。
しかし、ほとんど効き目がない株価の動き。
そのうち「売りを禁止する。買いを推奨する」なんて発動
が出るかも。
売るものが出ないで買いだけで売買成立すると思ってい
るのだろうか。
業を煮やして天安門の虐殺を金融市場でやってのける
のだろうか?



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*警察も動員
2015/07/09
 #中国の警察当局は、国内株式市場で悪質な空売りが行われていないか捜査するため、中国証券監督管理委員会(CSRC)の庁舎を9日午前に訪れた。
新華社によると、捜査は違法行為を撃退するための措置。ただ、捜査対象者などは明らかになっていない。

一方、国民の一部からはCSRCの肖鋼委員長の辞任を求める声が上がっているが、ロイターがネット検索したところによると、ネット上のそうした意見は当局が検閲しているもよう。  













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  • 本日の上海株は反発に転じている(3,721  +214  +6.3%)が、まだ先行きは不透明。本日も取引銘柄の半分程度が売買停止になっている。中国株式市場では個人投資家の存在(80%)が大きく、株価の急落を受けて実体経済への影響が懸念される。需要減の思惑から商品市況に売りが入っており、昨日のロンドン市場で銅価格は6年ぶりの安値を付けた。NY原油先物も3ヶ月ぶりの水準まで低下、NY金先物は4ヶ月ぶりの安値圏。

  • ジム・ロジャーズ氏が8日、中国の株式市場に対するポジティブな見方を継続し、8日から本土A株を追加で購入していたことも明らかにしたことが影響したもよう。A株がそろそろ底値に近づくとの見方を示し、一段下落なら買い増しするとも発言した。