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借金王ソフトバンク


有利子負債は6兆円-----これがSBの戦略的武器になる

ソフトバンクは2014年3月期に売掛債権の売却による資金調達額をおよそ3500億円と、前期に比べ1割増やす。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などスマートフォン(スマホ)の販売が好調で、調達した資金は新規の端末仕入れに充てる。
 ソフトバンクはスマホ購入者の初期負担を抑えるため、原則24カ月間の契約を結び端末代金は分割で受け取る販売方法を採る。その債権を四半期ごとに銀行や信託銀行などの機関投資家に売却している。信託銀行は個人向けに販売する金融商品の一部にも同債権を組み込んでいる。
 ソフトバンクは投資家の裾野を広げるため、債権の安全性を高める取り組みを進める。月々の利用料金をコンビニエンスストアで支払っている顧客を銀行振り込みやクレジットカード払いに誘導し、割賦代金の未収リスクを抑制。安全性の高い「優先債権」の比率を9割まで高める。

 債権の売却規模を拡大することは同社の財務体質悪化を防ぐことにもつながる。米携帯電話3位スプリント・ネクステルの買収によって有利子負債は6兆円を超える。一方、契約件数の増加で資金需要が増しており、より低コストでの調達手段を確保する。

増大する負債は格付け機関の格下げに直結して、ジャンク債並みの評価になっている。

2013/07/25;
ソフトバンクの国内普通社債(SB)のスプレッドにタイト化圧力。格付機関がスプリント<S.N>買収に伴う財務内容の悪化を理由に相次いで格下げに踏み切ったが、織り込み済みだったとの受け止め方から、ネガティブな反応はほとんどなかった。足元では格下げというイベントをこなしたという安心感から、スプレッドはタイト化傾向にある。  

・S&Pは8日、ソフトバンクの長期格付けをBBBからBB+に2段階引き下げた。
・日本格付研究所(JCR)が11日に長期格付けをAからA─に引き下げ
・ムーディーズ・ジャパンが18日に発行体格付けをBaa3からBa1に、それぞれ引き下げ。 
  

だが、今の日本の金利モードは大胆な金融緩和で、実質金利はマイナス(名目金利で見ると間違ってしまう)。借金が多いことが、すなわちレバレッジを効かせる能力が極めて有利に働く環境になる。

時価総額7兆円の三井住友バンクの預金高は74兆円。これは銀行が抱える負債である。一たび取り付け騒ぎが起きれば銀行といえどもパンク。
バンク違いであるが時価総額8兆円のソフトバンク。負債6兆円はまだまだ余裕。金融引き締めがない限りフォローの風。


2013/07/17;

ソフトバンク燃料電池に参入