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米国の景気回復は本物


米新築1戸建て住宅販売、5月は約5年ぶり高水準 回復加速裏づけ

 5月の新築1戸建て住宅販売は季節調整済みで前月比2.1%増の年率47万6000戸と、2008年7月以来およそ5年ぶり高水準となった。住宅市場の回復の勢いが増していることを裏付けた。 
    増加は3カ月連続。市場予想の46万2000戸も上回った。 4月は3.3%増だった。 5月の新築1戸建て住宅販売は前年比では29%増えた。 住宅市場の回復は、概ね過去最低水準にある住宅ローン金利が原動力となっており今後は米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小に伴う金利上昇が、どの程度住宅市場に影響を与えるかが焦点となる。 ただ米住宅建設業者の業況感が7年ぶり高水準に改善していることなどから、住宅ローン金利の上昇だけで、回復が反転するとは考えにくいとエコノミストはみている。
   
    5月の在庫は2.5%増の16万1000戸と、 2011年8月以来の高水準となった。住宅建設業者が需要増加に対応するため建設ペースを加速していることが背景にある。 ただ在庫は5月の販売ペースで4.1カ月分と、通常適切な水準とされる6カ月を依然下回っている。 そのため供給のひっ迫が販売価格の押し上げ要因となっており、価格中央値は前年比 10.3%上昇した。