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FaceBook、18日公開

IPO公開前のバブル
 [ニューヨーク/サンフランシスコ 15日] 米フェイスブック<FB.O>は投資家の購入意欲が旺盛なことを背景に、新規株式公開(IPO)の規模を25%拡大する。調達額は約150億ドルとなる見通し。IPOで公開する株式の数を当初予定の3億3740万株から約8500万株増やし、約4億2200万株とする。
 同社は先に、仮条件のレンジを従来の28─35ドルから34─38ドルへと引き上げたばかり。仮条件の中間である36ドルで計算すると、調達額は152億ドルとなる。
 同社の企業価値は930億─1040億ドル程度となる。これは米ヒューレット・パッカード<HPQ.N>と米デル<DELL.O>の合計価値を上回り、米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>に匹敵する水準。 アナリストは、仮条件が引き上げられたことで、フェイスブックの株価がIPO初日に2倍に高騰する可能性は考えにくくなったと指摘し、初日の株価上昇率について10%程度との予想を示した。 別のアナリストは、フェイスブックの未公開株が流通市場で最高44ドルという金額で取引されたことに言及し、「合理的な人なら、同社株が28ドルで買えるとは思わないだろう」と述べた。 フェイスブックは17日に株式公開価格を決定し、18日にナスダック市場で新規公開する予定。
 同社のIPOについては、多くの金融機関が引き受けに参加しており、米モルガン・スタンレー<MS.N>、米JPモルガン<JPM.N>、米ゴールドマン・サックス<GS.N>が主幹事を務めている。